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熱抽出  プロトコル 【DNA抽出】

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熱抽出とは

最も簡便なDNA抽出法である。所要時間は30分ぐらいである。主にグラム陰性細菌に利用できる。*1


使用試薬

  • TE

 

プロトコル

  1. 培養液を1000 rpmで1分間遠心し、上澄み液を新しいチューブに移した。
    ※この操作では不純物を取り除くことが目的であるため、10000 rpmで遠心しない
  2. 15000 rpmで5分間遠心し、上澄み液を捨てた。
  3. TEを200 µl加え、十分にボルテックスした。
  4. 15000 rpmで5分間遠心し、上澄み液を捨てた。
    ※2~4の作業は、PCR阻害剤が培地中に含まれている可能性を考慮し、沈殿の洗浄を行うものである。
  5. TEを200 µl加え、十分にボルテックスした。
  6. 95℃で10分間インキュベートした。
  7. 15000 rpmで1分間遠心し、上澄み液100 µlを新しいエッペンチューブに移した。PCRには、この上澄み液を利用する。


(追記) 

タカラバイオのサイトでも熱抽出法が述べられていたので参考にして下さい。

https://www.takara-bio.co.jp/kensa/pdfs/kensa_04.pdf

*1:グラム陰性は物理耐性が低く、薬剤耐性が高い。そのため、熱で細胞壁を処理できる。しかし、グラム陽性は物理耐性が高く、薬剤耐性が低い。そのため、熱で細胞壁を処理できないことがあり、DNAが抽出が上手くできない

(引用元:小さな星がほらひとつより)